ビタミン・ミネラルの知識(6)―酵素と補酵素

食べたものは体の中で、消化・吸収という化学反応が起きることによって栄養素として体内に取り込まれます。体内で起こるこのような化学反応のことを「代謝」といいます。

「代謝」には、消化・吸収のほかに食べた物がエネルギーに変わることや、細胞が生まれかわること、余分な物質が排出されることなど、あらゆる生理機能が含まれます。

そして、代謝は「酵素(エンザイム)」がないと成り立ちません。酵素には数千種類あるといわれ、それらはそれぞれ違う化学反応に作用します。
酵素は細胞で生成されますが、ここにビタミンやミネラルが補酵素として結合することによって初めて代謝をサポートできる完全な酵素となります。
たとえばビタミンB1とビタミンB2はエネルギー代謝に、ビタミンB6はアミノ酸の代謝に、ビタミンB12と葉酸は核酸の代謝に必要な補酵素となります。

酵素は体内でも生産されますが、例えば過食気味の人や、肉食の多い人は胃腸で食べ物を消化吸収するために使われる消化酵素が大量に消費されるため、消化酵素の生産が忙しくなり、他の種類の酵素が不足しがちになります。
同様にアルコールを大量に飲み、アルコール分解酵素が大量に消費されると、消化酵素が不足してしまうのです。
鮮度の悪い食べ物や加工食品、精神的なストレス、電磁波、排気ガスなどによって増えた活性酸素も、酵素を減らす原因になってしまいます。
また、酵素の生産能力は加齢とともに弱くなっていきます。
そこで、酵素を外からしっかりと取り入れることが必要です。

酵素はタンパク質でできているため熱に弱く、約50度以上に加熱すると消失してしまいます。酵素が最も働くのは37℃前後と言われています。
したがって、酵素は新鮮な加熱していない生の食品に多く含まれますが、特に多く含む食品は味噌、糠みそ漬け、納豆などの発酵食品です。
また酵素がうまく働くためには、補酵素となるビタミン、ミネラルをしっかりと摂取する必要があります。

酵素を減らす原因の一つとなる活性酸素に対抗するためには、抗酸化成分が含まれた食品が必要になります。抗酸化成分にはビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類、亜鉛、マンガンなどのミネラル類、ポリフェノールなどがあります。

酵素を活性させるために

『病気にならない生き方 -ミラクル エンザイムが寿命を決める』の著者として知られる新谷弘実博士は、酵素を最も活性させるためのキーワードを下記7つにまとめました。

1, 新鮮な食材を食べることを心がけ、食事で摂りきれない栄養素の酵素や補酵素(ビタミン、ミネラル)などはサプリメントで補うこと。
2. 良い水を正しく飲むこと。
3, 1日に1回~2回規則正しい排便を心がけること。
4. 適度な運動と、正常体温の維持を心掛けること。
5. 1時間に4~5回程度、できるだけ空気のきれいなところで腹式呼吸をすること。
6. 休息・睡眠をしっかりと取ること。
7. ポジティブな思考と幸福感。

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