ビタミン・ミネラルの知識(3)―ビタミン様物質

ビタミン様物質の機能

ビタミンではないが、ビタミンのような働きをするものを、ビタミン様物質またはバイオファクターといいます。

コエンザイムQ10とは脂溶性でユビキノンという化学名を持ち、細胞の中にあるミトコンドリア内で糖質や脂質、たんぱく質からエネルギーを生産する酵素の補酵素です。また強い抗酸化作用があり、体内脂質を活性酸素から守ります。さらに精子を活発にし、免疫機能や白血球の作用を高めます。
コエンザイムQ10は青魚、豆類、緑黄色野菜、レバーなどに含まれ、不足すると心疾患、糖尿病、高血圧、動脈硬化、動悸・息切れ、アレルギー、歯肉炎などのリスクが高まります。
過剰症の報告はありませんが、過剰摂取によりごくまれに下痢や嘔吐などの原因になることがあります。

α-リポ酸とは、オクチトサンとも呼ばれ、パントテン酸やビタミンB1とともに働き、脂質やたんぱく質の代謝を促す補酵素です。血糖値を正常に保ち、肝臓の代謝を促進します。また抗酸化作用をもち、同じく抗酸化物質であるビタミンCとビタミンEの効果を増強する働きがあります。さらに最近ではダイエットやアンチエイジングに効果があるとされています。
水溶性でも脂溶性でもなく、水にも油にも溶けるため、体内のあらゆるところで働いています。
α-リポ酸は肉類や野菜に含まれますが、その量はわずかです。
不足すると、活性酸素の発生による様々な症状のリスクを高めます。

イノシトールは水溶性で、脂肪やコレステロールの流れを促し、動脈硬化や肝脂肪を抑制します。また神経機能の正常に保ちます。さらに髪の健康を維持し、湿疹を防ぎます。
イノシトールは果物や野菜、豆類、小麦胚芽などに多く含まれ、不足すると湿疹、脱毛、動脈硬化などのリスクが高まります。
コーヒーに含まれるカフェインはイノシトールを消費します。

コリンは水溶性で、血管を拡張させて血液を下げるアセチルコリンの原料となります。またコレステロール値を正常に保ち、脳の記憶形成を助ける働きがあります。
コリンは、レバーや豆類に多く含まれ、不足すると体内でアセチルコリンやレシチンが作られなくなり、動脈硬化、心筋梗塞、記憶障害、高血圧などのリスクが高まります。