ダイエットにはゼロカロリー飲料よりもタダの水のほうが効果的!

英国とイランの共同研究班が、肥満者が参加するダイエット飲料の無作為臨床試験の結果について、米国臨床栄養学雑誌の最新号に報告しました。

論文タイトル
「成人肥満者の減量プログラムにおけるダイエット飲料の飲料水への置き換えによる体重減少の影響:24週間の無作為化臨床試験」

研究計画:
体重を減らすために、肥満の人はダイエット飲料が有効であると信じている。一方で、栄養士はダイエット飲料ではなく、水を飲むことを推奨している。
本研究には、BMI27以上40未満で、年齢が18歳以上50歳未満である過体重および肥満の女性89名が参加し、24週間のプログラムを実施した。
参加者たちはそれまでの食生活でダイエット飲料を飲用していた。
参加者はダイエット飲料の代わり飲料水を飲む群と、ダイエット飲料を継続して飲用する群の2群に分けられた。
ダイエット飲料を飲用する群では体重減量プログラムに参加している24週間、昼食後に週に5回はダイエット飲料を飲むこととした。
ここでいうダイエット飲料とは、ゼロカロリーの甘味飲料である。

結果:
試験参加者のうち62名(71%)がこの試験を満了した(DB群32名、飲料水群30名)。
試験開始時の調査項目には群間で有意差は認められなかった。

身体測定値、および心血管代謝リスクについて、両群を24週間にわたって観察したところ、ダイエット飲料群と比較して飲料水群は体重の顕著な減少が認められた
水群:-8.8±1.9kg、
DB群:-7.6±2.1kg

空腹時インスリン
水群:-2.84±0.77 mU/ L
DB群:-1.78±1.25 mU/ L

インスリン抵抗性の恒常性モデル評価
水群:-0.097±0.049
DB群:-0.057±0.042

2時間の食後血糖値
水群:-1.02±0.25mmol/ L
DB群:-0.72±0.27mmol/ L

24週間にわたって両グループとも、腹囲や空腹時血糖値、脂質には変化が認められなかった。

結論:
食事の後に飲む飲料をダイエット飲料から飲料水に替えることは顕著な体重減少をもたらす可能性がある。
また、インスリン抵抗性を改善するための臨床的利益を提供しうる。

参照文献:
Am J Clin Nutr December 2015 vol.102 no. 6 1305-1312